【寄稿】参議院議員 小鑓 隆史

■平成30年3月8日(木) 第18057号

=国政刻刻 「明治維新150年」=

    小鑓氏

 平成30年(2018)は、明治維新、明治元年(1868)から150年目にあたり、政府においては「明治150年をきっかけとして、明治以降の歩みを次世代に残すことや、明治の精神に学び、日本の強みを再認識することは、大変重要なこと」として、内閣官房に「明治150年関連施策推進室」を発足、ロゴマークを決定して、プレ事業から始まり、地方自治体も巻き込みながら、現在、様々な事業が展開されています。勿論、NHKの大河ドラマ「せごどん」もこれらの背景を十分意識したものであることは疑う余地がありません。
 ところで、明治維新は国の体制がひっくり返ったにも関わらず(大政奉還)、フランス、ロシア革命のように明治革命とは呼称されていません。あくまでも、維新すなわち「維(これ)新たなり」というわけです。実際、明治以降の産業発展の基礎や国策は、既に維新前の旧幕閣によって準備されていました。造船所を造った小栗上野介忠順(おぐりこうずけのすけただまさ)をはじめ、川路聖謨(かわじとしあきら)、水野忠徳(みずのただのり)などは、幕末の困難な外交交渉においても決して臆することなく日本の主張を押し通し、そのタフな交渉力は相手の外交官からも賞賛されています。
 明治150年を契機として、学校教育において日本の近現代史を学ぶ課程で、多面的な視点からも明治維新を捉え直してみる必要があるのではないでしょうか。また、本年は、近代戦争の始まりであり総力戦が行われた第一次世界大戦が1918年に終戦してから100年目になります。明治以降を、日清、日露、第一次世界大戦、日中戦争、第二次世界大戦、大東亜戦争、占領期、戦後と通して見る時、日本の近現代を大きく俯瞰(ふかん)することが出来ます。グローバリゼーションが進み、SNSの急速な普及により社会が流動化する中にあって、日本のアイデンティティーを大切にするためにも、明治150年の歩みを次世代に遺していかなければなりません。



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