大戸川ダム建設へ一歩踏み込む

■平成30年2月21日(水) 第18044号

=2月定例県会代表質問での三日月知事答弁=

三日月大造知事

県が独自で勉強会
自民党県連、25日に三日月知事支援決定へ


 【県】 2月定例県議会は20日、本会議を開き、県議会最大会派・自民党県議団の富田博明県議と知事与党会派「チームしが」の大橋通伸県議が代表質問を行った。富田県議は、自民党県連が三日月大造知事を支援するかどうかの判断基準にするため、治水対策、エネルギー政策などをただした。三日月知事は「(国が計画する)大戸川ダム(大津市)の効果や影響について検証するため、滋賀県として勉強会をスタートさせる」と同ダム建設に舵を切る可能性を含んだ答弁をした。 (石川政実)

 自民党県連は25日の役員会で、知事選で三日月知事を支援するかどうかを決めるが、その最終判断になるのが代表質問に対する知事答弁だった。
 富田県議が昨年12月の県議会で採択された4府県知事合意(注)の撤回を求める決議の受け止めを聞いたところ、三日月知事は「国は淀川の中・上流部の河川改修の進捗(しんちょく)とその影響を検証するとしているが、県自らが大戸川ダムの効果や影響について検証するため、滋賀県で勉強会をスタートさせたい。その成果は、判断材料の一つとして、また、国や下流府県に、滋賀県の立場を説明するツールとしても活用したい」と大戸川ダム建設へ一歩踏み込んだ答弁をした。
 さらに4府県知事合意についても「合意後10年が経過しようとし、淀川本川およびその上流の宇治川・瀬田川・桂川・木津川の河川整備は一定進んだ。その一方で、2013年の台風18号、昨年の台風21号に象徴されるように、近年の雨の降り方や災害発生の頻度(ひんど)は変化し、瀬田川洗堰(あらいぜき)も2度全閉操作が行われた。これらの災害も教訓としながら、勉強会での検証結果も踏まえ、4府県知事合意についても必要なら見直しができるよう努めていきたい」と述べた。
 しかし原発問題については「国のエネルギー基本計画では、2030年時点でも原発に相当依存しているが、私は原発に依存しない新しいエネルギー社会の実現に向けて、こうした電源構成を含むエネルギー政策をできるだけ早い時期に転換すべきと国に要望している」と持論を曲げなかった。
 自民党県議団代表の家森茂樹県議は「想像以上に大戸川ダムに大きく踏み込んだ内容で驚いた。原発については我々の思いとやや違うが、これは国のエネルギー政策でもあるしそう問題にはならない」と満面の笑みを浮かべた。
 25日の自民党県連役員会では、ほぼ三日月知事支援で固まると見られる。前回の知事選で三日月知事を必死で担いだチームしがの県議らは主導権を握れず胸中は複雑だ。
 (注)4府県知事合意=2008年、滋賀県、京都府、大阪府、三重県の知事が共同で淀川水系の大戸川ダム建設の凍結・中止を求めたため、建設はいまもストップしている


関連記事

powered by weblio




同日のニュース