東近江市議に損害賠償請求 競走馬施設の経営者

■平成30年2月7日(水) 第18032号

=農業用水路の氾濫で水没 イタリア車と施設が損傷=

農業用水路を挟んで左側が競走馬施設、右側が和田氏が請け負っていた耕作地(東近江市瓜生津町)

 【東近江】 競走馬施設の経営者が、東近江市議会議員で農業の和田喜蔵氏(69)を相手取り、農業用水路を氾濫させ、隣接する競走馬施設と駐車していた自動車を損傷させたとして、400万円の損害賠償を求めて大津地裁彦根支部に提訴していたことが分かった。(高山周治)

 訴訟を起こしたのは、競走馬の育成・調教施設(東近江市瓜生津町)を経営する男性(42)で、第1回の口頭弁論は昨年12月5日に行われた。
 訴状などによると、2016年6月12日、和田氏側が、請負契約している耕作地に農業用水を引き入れようと、用水路に石を置いてせき止めた状態で、水門を開けたまま放置した。
 この結果、ビニール袋などのゴミも詰まって用水路は氾濫し、隣接する競走馬施設に流れ込み、走路の一部が浸水のため損傷したほか、駐車場に停めていた経営者所有のイタリア製スポーツ車はドア下のすき間から内部に浸水するほどの被害を受け、電気系統を中心に利用できなくなった。
 自動車の修理費用は、販売店が見積もったところ、約790万円に上ることが分かった。また、馬場の整備費は、地元業者の見積もりで約397万円とされた。
 これを受けて男性は、和田氏に損害賠償を請求したところ、同氏は責任を認め、同年7月8日、自動車と馬場整備費を半額程度の各200万円支払うことで合意したとしている。
 ところが、和田氏は同月中旬になって態度を一転させ、損害賠償を拒むようになり、その後も話し合いが平行線をたどったため、経営者の男性は今回の訴訟に踏み切った。
 これに対して和田氏は本紙インタビューで、合意について「署名、押印もしていない」と否定し、また「石をおいたからと言って、用水路から道路に水が氾濫することはない。また、氾濫が起こるほどのゴミも放置していない」「水門の開け閉めは自分の管理するところでない」と反論し、賠償責任を否定している。
 訴訟を起こした男性は、「用水路はこの年の4月中旬からあふれ、改善を要請したが、対応してくれなかった。馬の走路は自費で直したが、完全ではない。合意事項を履行し、修復してほしい」と憤っている。


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