文化財防火デー 遺産を守る 本番さながらに消防訓練

■平成30年1月24日(水) 第18020号

=県内最古の旧柳原(りゅうげん)学校校舎=

旧柳原学校校舎前で繰り広げられた消防訓練

 【近江八幡】1月26日の「文化財防火デー」にあわせ20日、県立安土城考古博物館南側の「旧柳原(りゅうげん)学校校舎」で消防訓練が行われた。
 同校舎は、明治9(1876)年、高島郡新儀村(現・高島市新旭町)に建てられた初等科小学校で、現存する学校建築としては県内で最も古く1959年に県文化財に指定された。1970年に同博物館がある近江風土記の丘に移築された。明治の文明開化が進む中で、瓦葺き屋根の日本建築様式を基本に柱にペンキを塗ったり、ブラインドのある窓、アーチ形の出入り口、時計台を模して造られたと考えられる塔など洋風建築を取り入れた貴重な建造物文化財として一般公開されている。
 訓練は、「午前8時30分、学校建物から出火し、内部に人が取り残されている」という想定で行われ、校舎内の火災報知器の警報を合図に駆けつけた同博物館職員が火災発生を確認。通報を受けた近江八幡消防署と市消防団安土分団からポンプ車など4台が出動し、現場指揮本部の指令で逃げ遅れた人の救助と建物の消火作業、水膜を張った火災防御訓練が展開された。
 訓練には、同署長以下消防隊員、分団員、同博物職員ら合わせて約50人が参加し、消防署にいち早く正確な火災状況の通報、消防署と消防団の放水連携の強化と確認を行い、万一の火災に備えた。
 訓練後、講評に立った村田昌由署長は「緊張感をもって取り組めた。署と団との放水連携の強化も図れた訓練だった。万一、火災が発生した場合は、人命救助最優先に素早い初期消火に取り組み、被害を最小限になるよう努めてもらいたい」と述べた。


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