古典を伝える教科書 観峰館

■平成30年1月11日(木) 第18009号

=貴重な書物50点を紹介 珍しい犬の中国書画も=

『太平記』の名場面を描いた『桜井駅於農家 楠公父子訣別図』歌川豊宣作・明治14年

 【東近江】 中国書画など約2万5千点を所蔵する観峰館(東近江市五個荘竜田町)は、古典を伝える教科書などを展示した新春の展覧会を開いている。21日まで。
 「古典を伝える教科書」展として、4階展示室では明治・大正時代の古典教科書50点を紹介する。
 平安・鎌倉文学や軍記物語、歴史物語などといった古典は、歴史を学ぶほかに、義理人情などの道徳を育む先人の教えとして、戦前までの学校などで親しまれ、明治時代には、挿絵を引用した教科書が多く出回った。


犬が描かれた希少な中国書画『合作義犬図』1943年

 保存状態の良い貴重な教科書をはじめ、会場では、『枕草子』や『平家物語』などの名場面を絵画にした色鮮やかな錦絵(浮世絵)も同時展示している。鑑賞以外に、古典への理解を深めやすくするよう文学教育のため制作されたものと考えられ、多色刷りされた木版画から浮世絵師などの細かな技術も鑑賞できる。
 また、5階展示室では、中国で忠実を意味する「犬」や、新春を象徴する「梅」を題材にした希少な中国書画など22点も展示され、同館学芸員は「なぜ先人たちは古典を勉強してきたのか。学ぶことが少なくなった古典を考える機会になれば」と来場を呼びかけている。
 入館料は500円。高校生・学生は300円(中学生以下無料)。開館時間は午前9時半から午後5時(入館は4時)まで。月曜日休館。
 問い合わせは、同館(TEL0748―48―4141)へ。


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