登録有形文化財に登録へ 東近江市の瓦屋寺本堂など

■平成29年12月31日(日) 

=歴史的景観への寄与などが評価基準=

岡家住宅主屋

 【全県】 このほど開催された国の文化審議会において、県内の建造物として「瓦屋寺」の本堂など16件が、新たに登録有形文化財として登録されるよう文部科学大臣に答申された。これを受けて2ヶ月〜3ヶ月後に同相からの告示を経て、正式に登録される見込み。
 新たに登録予定の建造物は大津市から「粋世主屋」、彦根市から「志賀谷家住宅主屋」、近江八幡市から「南川家住宅主屋」ほか1件、栗東市から「猪飼家住宅長屋門・看板所」ほか1件、東近江市から「瓦屋寺」の本堂ほか6件、日野町から「岡家住宅主屋」、甲良町から「川並家住宅主屋」ほか1件だった。


瓦屋寺

 このうち東近江地域で登録されたのは、「瓦屋寺」の本堂、地蔵堂、開山堂、経堂、賓頭廬(びんずる)堂、鐘楼、庫裏である。瓦屋寺は、同市箕作山に位置する臨済宗妙心寺派の寺院で本堂の建築年代は1645年。安置されている本尊の千手観音立像は国の重要文化財でもある。各々の建物の価値はもとより、禅宗寺院の主要建造物が残っており、伽藍(がらん)としても貴重な建造物である。
 日野町の「岡家住宅主屋」は1939年に建てられた近代和風住宅で、ヴォーリズ建築事務所が設計を担当した。昭和初期の典型的な中廊下式の様式で、サンルーム、近代的な台所、洋寝室を備えた和洋折衷型である。また、住宅の所有者は地域活性化に役立てようと不定期に一般公開を行っていることから、敷地内にある桜の大樹と併せて近隣に親しまれており、今後も地域においての活用が期待されている。


南川家住宅主屋

 また、近江八幡市の「南川家住宅主屋」は、1920年代に建築された近代の和風住宅で、彫刻の施された欄間などの細部の意匠が優れている。長屋門は、江戸時代末期に建てられた当時は茅葺で現在は瓦葺の格式のある構え。主屋とともに屋敷の姿を現在に伝える建物として貴重なものである。


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