県教委が県指定有形文化財に新指定

■平成29年12月22日(金) 第17995号

=「馬見岡綿向神社絵馬」など6件=

波爾布神社

 【県】 県教育委員会は、一部既報の通り、新たに県指定有形文化財等に、建造物2件と美術工芸品3件、有形民俗文化財1件を指定した。これにより、県指定有形文化財等は全部で499件となる。
 新たに指定された建造物は、近江八幡市池田町の「吉田家住宅本館および離れ」、高島市新旭町の「波爾布(はにふ)神社本殿」の2件。美術工芸品は絵画の部の「絹本著色(けんぽんちゃくしょく)弘法大師像」(石山寺)が、彫刻の部の「木造大日如来坐像」(西明寺)がそれぞれ選ばれた。また、歴史資料の部では、「算額」(栗東歴史民俗博物館)、有形民俗文化財の部は「馬見岡綿向(うまみおかわたむき)神社祭礼渡御図絵馬」(馬見岡綿向神社)が指定を受けた。
 「吉田家住宅」の本館は1913年にアメリカ人建築家ウィリアム・メレル・ヴォーリズが当時勤めていた県立商業学校の教え子であった吉田悦藏の自邸として建築された。また、離れは数寄屋風住宅で、洋館と和風建築を接続した「和洋併置」の形式を伝える貴重なものである。


絵馬(綿向神社)

 「波爾布神社」は、平安時代前期に編さんされた延喜式神名帳(えんぎしきじんみょうちょう)に記載されている式内社。その本殿は、江戸時代初期に建立された。建築様式に中世の趣を残しているが、装飾の細部には江戸時代初期の技法が見られる。
 「絹本著色弘法大師像」の制作時期は鎌倉時代後期と推定されている。この坐像は現存する弘法大師の肖像画の中で県内最古であり、洗練された作風で保存状態も良好だ。
 馬見岡綿向神社は、日野の産土神として近隣の人々のあつい崇敬を集めてきた。毎年5月の日野祭の祭礼の渡御行列を描いた巨大な「馬見岡綿向神社祭礼渡御図絵馬」が今回指定を受けた。絵馬に描かれた渡御行列は、1557年に、蒲生氏郷の祖父の蒲生定秀が祭礼を再興した様子を描いたとされており、日野祭の歴史的変遷過程を研究する上でも、民俗文化財としても貴重な資料である。


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