機関誌「蒲生野」刊行 八日市郷土文化研究会

■平成29年12月20日(水) 第17993号

=旧陸軍飛行場や惟喬親王伝説など 歴史・民俗・文化など幅広く収録=

関西水彩画会所属の西澤郁司氏によるイラスト(山田徳兵衛宅前の道しるべ)が表紙を飾る

 【東近江】 八日市郷土文化研究会(藤本長藏会長)はこのほど、機関誌「蒲生野」第49号を刊行した。昭和43年の創刊以来、毎年発行されてきた機関誌で、東近江地域の歴史・民俗・文化など幅広い論考を収録する。
 巻頭論文は、県平和祈念館の専門員、伊庭功氏が「八日市飛行場と八日市の街」と題し、旧陸軍飛行場の範囲を新古の地図をもとに考察した。
 また、戦後、農地開拓から外れた旧飛行場跡地で、周囲と調和しない地割に沿って道路がつくられ、不規則な方向の交差点が東方に連続した結果、「八日市の街が非常に入り組んだ印象を与える」と、現代に残る痕跡を見出す。
 郷土史家の中島伸男氏は、奥永源寺小椋谷で木地師の祖神と伝わる惟喬(これたか)親王「御縁起」について、平安時代に編さんされた正史などをもとに検討した。
 県出身の画家、岩田重義氏は「人のご縁のなんと不思議なことよ―近江をスケッチ行脚―」で、八日市における心温まる交友、心に残った風景を郷愁あふれるタッチでつづった。
 このほかの収録は、▽佐々貴山君氏を考える(岩城大介氏)▽謎の巨大山城考(佐々木国広氏)▽明治年間中期における湖東地域の農具調査資料(大塚活美氏)▽遠くイギリスでエピソードを―東宮殿下(後の昭和天皇)にお目に掛けた近江商人(藤堂泰脩氏)▽航空隊の方々と子どもの頃の私(西澤郁司氏)▽御代参街道 八日市南方面を歩く(内堀甚一郎氏)▽蒲生野をゆく―万葉集に詠まれた歌と草木(村田桂吾氏)▽趣味などの寄稿―となっている。
 「蒲生野」は、会員以外の希望者にも八日市まちかど情報館で販売している。1部2000円。問い合わせは藤本長藏会長(TEL0748―56―1087または090―6242―9053)へ。


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