県文学祭賞に

■平成29年12月20日(水) 第17993号

=叶恋氏ら9人が受賞=

 【全県】 県はこのほど、第47回県芸術文化祭の主催行事のひとつである第67回県文学祭の入賞作品を決定し、近江八幡市の県立男女共同参画センターで表彰式を行なった。
 芸術文化祭賞に輝いたのは、佐藤駿司氏(小説 40歳 大津市)、福崎真由美氏(随筆 33歳 大津市)、富田直子氏(童話 66歳 大津市)、島田照世氏(詩 62歳 大津市)、叶恋氏(作詞 55歳 日野町)、寺下吉則氏(短歌 76歳 近江八幡市)、清水徹氏(俳句 74歳 大津市)、安井茂樹氏(川柳 69歳 大津市)、宮田美津子氏(冠句 47歳 高島市)の9人。
 東近江地域から選ばれた叶恋氏の作品は詞「ペトリコール」。ペトリコールとは、雨が降った時に地面から上がってくる匂いを指す言葉。誰もが知っていて、何らかの感慨を持っている匂いだが、それをペトリコールと呼ぶ言葉選びをしたことでこの作品は成功している。そして、Aメロ、Aメロ、Bメロ、サビと詞の段階で曲の構想が浮かんでくるところも良くできている。言葉の順序や表現に一考が必要な部分があるものの、全体的に素晴らしい作品である。
 同じく同地域の寺下吉則氏の作品は短歌「六歳の吾を海に投げ海に投げ泳ぎ教えて父は逝きたり」ほか2首。6歳の息子を海に何度も投げ、厳しく生きよと教えて早世した父。「寡婦となりし母の名は『はる』独身を押し通したる叔母の名は『ハル』」。同じ呼び名ではあるが、歩んだ人生の異なった母と叔母。父、母、叔母ら、家族とのつながりを表現した。
 なお、随筆部門の特選に、東近江地域から古道紀美子氏(日野町)、安田一雄氏(近江八幡市)、福山幸雄氏(東近江市)も入賞した。


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