【寄稿】滋賀県議会議員 木沢 成人

■平成29年12月20日(水) 第17993号

=県政NOW 膵(すい)臓がん対策の向上=

    木沢氏

 現在、滋賀県では「(仮称)滋賀県がん対策推進計画(第三次)」の素案を策定中であり、私もがん対策推進協議会委員として関与しております。
 この事に関連し、去る12月8日の県議会一般質問で「がん対策の推進について」と題し、知事部局を質したところです。難治性がんの一つである膵臓がんについては、滋賀県の5年相対生存率が10%に満たず、また、75歳未満がん年齢調整死亡率をみても、本県女性の膵臓がんに関する数値が、全国比よりやや高い状況を示しており、重要課題の一つです。いわゆる五大がんのうち、胃がんや大腸がんの5年相対生存率が60〜70%台と高い数値を示している一方、難治性の膵臓がん対策については、次期計画の推進において、特に重点的な取組が求められます。
 質問に先立ち、県外の先進的取り組みを調査しましたが、このうち興味深いのが、広島県尾道市における取組です。JA尾道総合病院の花田敬士医師が中心となり、地域の開業医等との地域ぐるみの連携により、早期発見、早期治療で実績をあげられております。あらかじめ、糖尿病、慢性膵炎、肥満、喫煙、大量飲酒、膵臓がんの家族歴等の危険因子に基づき、地域の開業医等が、対象者に対して、腹部超音波検査等を実施、異常が疑われる対象者に対しては、中核病院であるJA尾道総合病院で、超音波内視鏡検査や、MRIを使ったMRCP(次期共鳴胆管膵管造営検査)等によって精密検査を実施、早期発見につなげるというものです。2007年から2015年までの8年間の取組により、ステージ0やステージ1の早期がんの発見率が高まったこともあり、治療成績も向上、5年相対生存率が20%に上昇する結果となりました。この取組は「尾道プロジェクト」としてNHKの番組でも取り上げられたところです。
 幸い、本県では、様々な場面で病診連携の取組が進んでおります。次期計画に向け、こうした尾道市での取組も参考にしながら、地域の人的・物的医療資源を最大限活かす形で、膵臓がん対策が進展するよう、県議会としても注力して参ります。




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