波乱含みの湖国政界と迫る知事選(1)

■平成29年12月7日(木) 第17982号

=模索続く立憲県連の立ち上げ=

態勢の立て直しに迫られる民進県連(大津市)

 【全県】 10月の衆院選では各小選挙区(1〜4区)とも自民候補が完勝し、民進から鞍替えした希望や無所属候補、共産、社民、市民団体らの野党統一候補らは全敗した。とくに民進にはいまも余震が残り、県連の立て直しは前途多難だ。この中にあって、先の衆院選で野党第一党に躍進した立憲民主の県連組織立ち上げの動きが出始めている。来夏には知事選(来年7月19日任期満了)が迫る中、波乱含みの湖国政界を連載で追ってみた。(石川政実)

 立憲民主は先月27日の役員会で、年内をめどに都道府県の地方組織を立ち上げるよう努力する方針を確認した。
 滋賀県でも県連立ち上げの模索が始まっている。その中心人物の一人が三日月知事与党の県議会会派「チームしが」の元県議(65)である。
 元県議は新党さきがけ党本部事務局長時代から、立憲民主の枝野幸男代表や福山哲郎同幹事長と親交があり、県連組織立ち上げの要請を受けたとみられている。
 先月25日に東京で、慶応大学の小熊英二教授を講師に招いて「立憲民主党を話し合う自治体議員の会」が開かれたが、同氏も出席した。
 元県議は「『チームしが』の15人の県議のうち、5〜6人は立憲民主に共感を抱いているはずだ。本当は彼らが立憲民主立ち上げの旗を振るべきだが、民進県連や連合滋賀の縛(しば)りもあって動きが止められている」と思案顔だ。
 このような中、「チームしが」の井阪尚司県議は民進県連に離党届を提出し、先月16日の同党4区総支部の幹事会で了承され、現在、県連で協議中である。
 井阪県議は「民進の候補者が希望に鞍替えしたのには失望した。民進はどこへ進むのかさっぱりわからない。一番の問題は、党本部がすべてを決め、地域づくりに立脚していない点だ。ただ会派にはとどまりたい」と話した。
 10月の衆院選では、民進から出馬予定だった2区総支部長の田島一成氏、3区同の小川泰江氏、4区同の徳永久志氏らが同党を離党し、希望から出馬したが、ともに敗れた。
 また1区から川端達夫前衆院副議長の後継者として嘉田由紀子前知事も無所属で出馬したが惜敗した。衆参6議席すべてを自民に独占されてしまったのだ。
 民進県連では、先の全国幹事長会議で、地方組織(県連)とともに各総支部を残すことが了承されたため、現在、1〜4区総支部の幹事会を開催し、県議らの中から支部長を選ぶ作業に入っている。
 先月行われた2区総支部の幹事会では、先の衆院選で希望から出馬した田島氏がオブザーバーとして、中沢啓子県議を総支部長に選んだ。今月中に1〜4区の総支部長をすべて決定する構えだ。
 柴田智恵美同党県連代表は「総支部長を一日も早く決めて、いままでの民進の活動を大事にしながら、しっかりと立て直したい。来年1月下旬には党本部の大会があり、ここで方針や政策が出てくるものと期待している」と毅(き)然と語った。


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