棟梁をめざし検定試験に挑む

■平成29年12月1日(金) 第17977号

=大工の伝統技術継承へ 古民家再生協会滋賀=

「長ほぞ込み栓打ち」の試験に取り組む受験者

 【近江八幡】一般社団法人全国古民家再生協会滋賀が主催する「平成の大工棟梁検定試験」が先月28日、近江八幡市の滋賀職業能力開発短期大学校(ポリテクカレッジ滋賀)で行われた。
 古民家に用いられている昔ながらの建築工法や伝統技術はもっぱら師匠等の指導者から学ぶことで継承され、現場での経験を重ねてその技能を磨き習得することにより一人前の大工が育成されていくが、こうした高度な職人技は近年、一般木造住宅の建築様式の変化等により発揮される機会が少なくなっている。
 同協会では、古民家の修理や改修に必要な伝承されてきた高い技能を継承し、確かな技能を持った職人を育てようと昨年から同検定を実施。2年目の今年は、全国13か所の試験会場で行われた。
 県内では初めての実施で県内の他、京都、岐阜から30から50歳代の現職大工ら7人が受験。午前中の筆記試験に続いて午後から実施された実技検定では「長ほぞ込み栓打ち」と呼ばれる軸組の製作が出題され、受験生らは目利きした角材に墨入れしたあと、のこぎりやかんななどの道具を巧みに使う手作業で仕上げていった。
 110分の制限時間を気にしながら、切り刻んだ「ほぞ」と「ほぞ穴」が正確に組合わさるかや、木栓を打つ穴の微妙な位置具合、切った木材面が正しく合っているかなどのポイントを確認しながら取り組んだ。
 実技終了後、検定員が道具を正しく扱っていたかや仕上がりの美しさ、作業の正確性などを細かく審査した。結果は後日、本人に通知される。筆記と実技試験合わせて130点満点中110点以上に1級、90点以上に2級の資格が認定される。


関連記事

powered by weblio




同日のニュース