再評価と地域活性化探る 木地師のふるさとシンポ

■平成29年11月24日(金) 第17971号

=全国の木地師ら160人集結=

愛東コミュニティセンターで開かれたシンポジウム

 【東近江】 木地師のふるさとシンポジウムが18日、愛東コミュニティセンター(東近江市下中野町)で開催され、全国の木地師や子孫、関心のある市民ら約160人が参加し、木地師が日本の伝統文化や近代産業に果たした役割を再評価するとともに、木地師文化の発信や地域活性化への活用策を探った。
 木地師とは、ろくろ技術を使って椀や盆などの木工製品をつくる技術者で、同市奥永源寺の蛭谷町、君ケ畑町は発祥の地とされる。
 基調講演では、木器文化や民具に詳しい須藤護氏(龍谷大学名誉教授)が、「8世紀から近代にわたり木の食器は日本の暮らしを支えてきた。木地師の歴史をたどることで日本の基盤となった歴史を垣間見ることができる。非常に価値があるもので次代につなげていく必要がある」と訴えた。
 続くパネルディスカッションは、須藤氏が、技術の伝承が先細りする中で、木地師文化の全国発信や、地域活性化の活用に向けて、「(道具や民具を)東近江市で集める必要がある」と指摘し、市民参加の収集を提案した。
 長野県で活躍する木地師の小椋一男氏は、後継者育成の一環として実施している地元高校の体験授業や技術者学校を紹介し、さらに全国的な機運を高めるために、「全国の木地師と協力していきたい」と意欲を語った。
 小椋正清市長は、地方が自立できる社会を目指して、「森の中に身を置き、自然と共存する新しい豊かさを提言できるのは『山の文化』」とアピールした。また、「木地師文化を日本遺産に認定できないか、市として動き始めている」と明かした。


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