「蒲生野万葉短歌会」

■平成29年11月15日(水) 第17963号

=市辺地区まち協が作品集=

蒲生野万葉短歌会の応募作品が収録された短歌集

 【東近江】 市辺地区まちづくり協議会(須田智廣会長)は、2017年度第5回「蒲生野万葉短歌会」への一般の全応募作品、小中学生の入賞作品を掲載した短歌集を作成した。
 この取り組みは、同地区にある「万葉の森船岡山」周辺が、万葉集巻一に収録されている額田王(ぬかたのおおきみ)と大海人皇子でかわされた相聞歌「あかねさす紫野」の地とされることから、貴重な歴史的、文学的遺産を後世に伝えようと実施しているもの。
 今回の一般応募では、北海道から福岡県までの42人88首が寄せられ、この中から蒲生野大賞1点、紫野賞1点、標野賞1点、佳作6点の計9点が選ばれた。

蒲生野大賞 小菅 信一さん(東近江市)
「鉦、太鼓遠音にききて春田打つ
比良をのぞめば消えし残雪」



 小学校・中学校の部では市内在住の小中学生942人から1665首もの作品が寄せられ、優秀賞1点、いちのん賞1点、いちのべー賞1点、佳作3点が小学校・中学校の各部で選ばれた。
 一般の最優秀である「蒲生野大賞」は、小菅信一さん(東近江市)の「鉦、太鼓遠音にききて春田打つ 比良をのぞめば消えし残雪」。
 選評では「春祭りの鉦、太鼓の遠音がこの季節の農作業を手がける作者の耳に届いていく。ふと面を上げると比良の山並みには、もう残雪はとどめていない。作者は聴覚と視覚を働かせ春の訪れを感受し、自然を享受しつつの生活はその感銘をも見逃さず詠まれている」としている。
 中学生の部の優秀賞は、東近江市立朝桜中学校3年の村井花香さんの「蒲生野のゆうやけを背にさようなら いつかまたねとかたい約束」で、選評では「蒲生野の風景の下(もと)、出会いの印象がよく偲ばれる良い作品である」としている。
 小学生の部の優秀賞は、同市立能登川南小学校5年の白根智仁くんの「雪野山登る暑さに山の風 生きた心地にさわやかな緑」で、「雪野山に登った時の様子がうかがえる作品である。夏の暑い最中、山の風の涼しさと、下界の清々(すがすが)しい緑を感じさせる。テンポ良くうまく詠まれている」と評している。


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