【寄稿】近江八幡市長 冨士谷 英正

■平成29年11月18日(土) 第17966号

=自治刻刻 死ぬ間際まで その人らしく生きることのできる基盤づくりが「0次予防」=

   冨士谷氏

 現在、近江八幡市では「0次予防シェアリングプラットホーム形成事業」を進めており、旧武佐コミュニティセンターを平成30年4月から「0次予防センター」にすべく整備を進めております。
 「0次予防」とは、その人らしい生き方ができる、努力すればやっていけるという環境を地域でつくりながら、1次(予防措置)、2次(早期発見・早期治療)、3次(リハビリ・再発防止)予防を行っていく、0次はあくまでその基盤づくりであると、当事業アドバイザーの四国医療産業研究所の櫃本(ひつもと)真聿(しんいち)所長はおっしゃっています。このまちに住み、この人らしい生き方をして病気になってもならなくても、障がいがあってもなくても、それこそ死ぬ間際であったとしても、その人らしく過ごせる基盤づくりが「0次予防」であるとのことです。
 少子高齢化・人口減少社会に向け、高齢化率や医療費・介護費といった社会保障費の高騰を抑え込む対策ばかりを考えるのではなく、病気を抱えていたとしても自分らしく生きている元気高齢者に地域で活躍してもらえるよう、いかに力を引き出し、それを地域資源として活かすまちづくりができるかどうかが「0次予防」の基盤ということです。
 本市でも平成27年度に策定した「近江八幡市まち・ひと・しごと創生総合戦略」の中にも、高齢者によるボランティア活動の推進を掲げており、元気高齢者にどんどん地域に出てもらい活躍していただきたいと考えています。高齢化率ばかりを気にするのではなく、医療や介護を受けていたとしても、仕事をしたり、ボランティア活動をしたり、自分らしく生きておられる元気高齢者率を高めることが、地域の活性化はもちろん、将来的な社会保障費の適正化にもつながるものと考えています。つまり健康寿命の延伸につながります。
 現在整備中の「0次予防センター」では、血圧や骨密度等の測定、専門職による相談、また、近年孤食されている方が増えてきておりますが、栄養面を考えた食事の提供とふれあいの場の創出などを考えており、1次、2次、3次予防を別々に取り組むのではなく、あらゆる予防施策を総合的に取り組むことを目指しています。
 今後も、地域の宝である高齢者に自分らしく生きる元気高齢者となっていただき、その元気高齢者がさらに地域を支えるという好循環となるよう、積極的に0次予防に取り組んでいきたいと考えています。




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