古墳時代の武具 金銀銅を使用

■平成29年11月14日(火) 第17962号

=県内出土の刀剣刀装具 安土城考古博物館特別陳列=

展示されている単龍環頭大

 【近江八幡】 県立安土城考古博物館で特別陳列「古墳時代の刀剣と刀装具」が開かれている。12月10日まで。
 古墳時代の武具や武器にスポットをあてた展示で、県内の古墳から出土した刀剣類や銀象嵌(ぞうがん)が施された刀装具、石製の三輪玉など9点が展示されている。
 古墳時代中期まで武具は木製で実用性が重視されていたが、後期から金や銀などで装飾を施したものや刀装具が好まれるようになった。当初は朝鮮半島からの輸入品であったがやがて国産化が進んだ。製作者は渡来人であった可能性が高い。鉄の国産化も始まったが、金や銀は国内では産出が少なく国産品の銀象嵌(ぞうがん)でも銀は輸入品と考えられている。
 剣は使用する際突くもので厚さも薄く実用性は低かったため、この時代になると太刀が主流になった。太刀は使用する際、振り下ろすので馬に乗って戦うことが影響したと思われ、丈夫で実用性は剣よりも高かった。剣は古墳時代後期になっても依然として造られており、鞘(さや)は木製で柄(つか)には鹿の角を使用していたといわれる。
 太刀の装飾品である銀象嵌の柄頭(つかがしら)や鞘尻(さやじり)は、地位の高い人物が権威の象徴として造らせた。このような技術は現在の奈良や大阪などの限られた地域にしかなく、そこから地方へ広がったと見られ、県内の出土は少なく貴重なものであることがわかる。
 この時代の武具や武器は装飾品の良さで所有者の地位が推測でき、古墳の埋葬者の地位の高さも出土品の質で判別できる。
 入館料は、12月3日までは特別展開催のため、大人890円、高大生630円、小中生410円、県内の65歳以上450円。20日、27日、12月4日は休館。入館時間午前9時〜午後4時30分。関連イベントとして12月9日午後1時半からと同3時からの2回、学芸員の案内でギャラリートークが行われる。参加費無料(入館料は必要)。問い合わせは同博物館(TEL0748―46―2424)へ。


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