近江の弥生時代 青銅の武器と鋳型 博物館初公開の銅鏃(どうぞく)鋳型

■平成29年11月2日(木) 第17952号

=安土城考古博物館特別展=

上御殿遺跡出土銅剣鋳型

 【近江八幡】 県立安土城考古博物館で平成29年秋季特別展「青銅の鐸(たく)と武器―近江の弥生時代とその周辺―」が開催されている。12月3日まで。
 近江の弥生時代にスポットを当てた展示で、会場には青銅器や鋳型(いがた)関係遺物をはじめ県内の主要な遺跡の青銅に関わるすべての武器及び同時代の近畿や東海地域の関連遺物約450点が展示されている。
 中でも高島市の上御殿(かみごてん)遺跡出土銅剣鋳型は、平成25年に発掘され、弥生文化の中で他に類例のない形の短剣「双環柄頭(そうかんつかがしら)短剣」の鋳型として大きな話題になった。高い熱を受けたあとがないので実際には使われず、試作品の可能性もある。また、短剣の形が中国大陸で出土するオルドス式銅剣に似ているという見方があり、今回の展示では本物のオルドス式銅剣と並べて展示されており、両者を見比べることができる。


下之郷遺跡出土銅鏃鋳型

 また、守山市の下之郷遺跡出土銅鏃(どうぞく)鋳型は、弥生時代の近江を代表する集落遺跡である同遺跡で昭和62年に発掘されていたが、長らく砥石(といし)と考えられていた。最近になって銅鏃の鋳型であることが確認され、今回が博物館初公開の貴重な資料である。
 入館料は大人890円、高大生630円、小中生410円、県内高齢者(65歳以上)450円。休館日は期間中の月曜日。入館時間は午前9時から午後4時半。問い合わせは同博物館(46―2424)へ。
関連イベントは次の通り。
 《特別展記念講演会》12日「青銅器の発達と近畿の弥生社会」講師:関西大学大学院非常勤講師の森岡秀人氏。参加費500円。
 《特別展関連博物館講座》23日「弥生時代青銅器工人の系譜―銅鐸群と送風管―」講師:茨木市立文化財資料館の清水邦彦氏。12月3日「稲部遺跡と近江の青銅器生産」講師:彦根市教育委員会の戸塚洋輔氏。参加費各200円。講演会・講座いずれも午後1時半からで、定員140人(先着順)
 《体験博物館》11日と12月2日「銅鐸博士になろう」各日午後1時半からと同3時から。各回定員15人。参加費200円。参加は要申込で同博物館まで(TEL0748―46―2424)。11日分は受付中で、12月2日分はきょう2日より受付開始。


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