しめ縄をわらから合成繊維に 蒲生岡本町の高木神社

■平成29年9月29日(金) 第17924号

=地区の高齢化やわら不足受けて 伝統維持のため新しい発想=

鳥居に取り付けられる合成繊維のしめ縄

 【東近江】 東近江市蒲生岡本町の高木神社のしめ縄が22日、新調された。このしめ縄は合成繊維で、重さ70キログラム、耐久性は高く20年はもつという。
 同地区の自治会長高岡賢治郎さん(67歳)をはじめ、地元役員8人としめ縄業者が作業に取り組んだ。
 しめ縄を製作するのに従来は、住民が正月の1月3日にわらを編んで4日に取り付けていたが、住民の生活スタイルの変化で3、4年前からは、12月の年末に取り付けるようになった。
 また、材料のわらは、農家が稲を手で刈り取り、陰干ししてつくるなど、手間のかかる作業でつくってきた。
 しかし、このような伝統行事を継続するには、地区内の高齢化や人口減、さらに農家の減少でしだいに困難になってきた。
 このため、「この現状では伝統を守るのは難しいと危機を感じ、伝統を守るために新しい形のしめ縄を、縁起をかついで稲の刈り入れ時期である今取り付けることになった」と、高岡さんは説明していた。
 また、「地区の人口もここ15年で100人以上減少し、60歳以上の高齢者が半数近くになった。寿命の長い合成繊維のしめ縄を取り付けることによって、住民の手をわずらわせなくてもすむ」と安心していた。
 しめ縄業者によると、合成繊維のしめ縄は、長持ちする上、風雨にも強いという利点があって全国的に徐々に普及しつつあるが、県内では珍しいという。


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