竜王町の水田にコウノトリ「たからくん」飛来

■平成29年9月5日(火) 第17903号

=優美な姿、住民が見守る=

竜王町西川に飛来したコウノトリ「たからくん」。右の鳥はシラサギ

◇竜王
 竜王町西川で特別天然記念物のコウノトリが1羽、飛来しているという情報が地域住民から寄せられた。
 「きれいで大きな鳥がいる。見たことのない鳥がいる」と地域の人たちの間で話題になっているという。同町西川の邑地礼子さん(55)が確認したところ、足環から昨年9月に福井県越前市で放鳥された「たからくん」(雄)1歳であることが分かった。
 コウノトリは翼を広げると約2メートルあり、白と黒のツートンカラーで黒く長いくちばしに目のまわりが赤いのが特徴。主にカエルやドジョウ、淡水魚を餌にしている。
 江戸時代には国内各地に棲息していたコウノトリ。水田の環境が変化したことが原因で1971年、最後の1羽が姿を消し、日本のコウノトリは絶滅した。
 最後に確認されたのが兵庫県豊岡市だったことから同市が2005年にロシアからコウノトリのつがいを譲り受け、人工繁殖を手掛け放鳥を開始した。
 福井県も2011年、豊岡市からペアを借り受けて繁殖に取り組み、一昨年に2羽、昨年には「たからくん」と「さきちゃん」のきょうだい2羽を放鳥している。
 「たからくん」は、徳島県鳴門市でも飛来していたことが分かっている。今年5月には太平洋上空を元気に飛ぶ姿が確認され、その後、兵庫県南あわじ市や洲本市を経由して8月9日、竜王町に飛んできたとみられる。
 「さきちゃん」も4月末まで東近江市愛荘町などで姿が確認され、現在は新潟県上越市に滞在しているとの情報がある。
 邑地さんは「幸せを運ぶ鳥が来てくれてうれしい。竜王には御馳走がいっぱいあるのでしょう、気に入ってくれているようです。一日でも長く滞在してもらえるようみんなで大切に見守っています」と話している。


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