6千の石仏や石塔灯す

■平成29年8月29日(火) 第17897号

=引接寺「萬燈供養」=

◇東近江
 約6千体の石仏や石塔に火を灯し供養する「萬燈供養」が22日夜、東近江市上山町の引接寺(岸道久住職)で営まれた。
 直前の激しい雷雨が止み、午後6時過ぎから平和祈願の護摩焚きが行われた後、稚児山伏たちが採火した火を石塔や石仏の前のろうそくに灯していった。参詣に訪れた人や家族連れなどもその火を分けてもらい、次々と点火し、そっと手を合わす姿が見られた。7時半頃にはたくさんの火が灯り、幻想的な光景が広がった。
 寺一帯には織田信長の兵火により、数万の石仏や石塔が散乱したまま400年以上放置されていた。それを見かねた住職や住民らが寺に集め、1986年の秋に10年がかりで「来迎浄土(らいごうじょうど)」を完成させた。以来、毎年8月に萬燈供養を行い、今年で31回目を迎えた。
 ステージではmokkaさんら女性歌手2人による音楽の夕べも開かれ、澄んだ美しい歌声がろうそくの炎に浮かび上がる萬燈の幻想的な光景の中に広がり、幽玄のムードを境内いっぱいに漂わせた。


約6000体の石仏や石塔に火が灯る「来迎浄土」
一つひとつの石仏・石塔のろうそくに火を灯す参拝者

関連記事

powered by weblio




同日のニュース