県遺族会会員の高齢化に伴い 最後の「慰霊と平和祈願リレー行進」

■平成29年8月13日(日) 第17884号

=県庁、彦根市など4市町で要望書手渡す=

三日月知事に手渡す要望書を朗読する岸田孝一会長(県庁正面玄関)

◇全県
 「再び戦争を起こさない」「戦争遺族をつくらない」との願いを県内各地で伝え、恒久平和をめざす第36回慰霊と平和祈願リレー行進(滋賀県遺族会主催)が9日、県内で実施された。
 昭和57年に始まったリレー行進は、会員の高齢化(平均年齢76歳)に伴い今年で最後。慰霊と恒久平和実現の願いは、次の世代へ受け継がれる。
 県庁での手交式には遺族会会員約300人が参加し、父親をパプアニューギニア戦線で亡くした岸田孝一会長(75)が要望書を朗読した。
 岸田会長は「先の大戦でかけがえのない肉親を失った私たち戦没者の遺族は、毎年暑い夏になると悲惨な戦争が思い出され、胸の痛みを覚える。戦後72年、日本は世界に類を見ない発展を遂げたが、今を平和に生きる我々は、もう二度と戦争遺族を出さない、そして世界恒久平和の実現を果たすことを、後世に引き継ぐのが大きな使命」と朗読し、同会の福祉向上と、慰霊・平和祈念の各種行事への支援、参加を求めた。
 これに対して三日月大造知事は「英霊に心を寄せると同時に、2度と戦争を起こさない思いを心に刻み、次の世代に、また次の世代に引き継ぐ責任を皆さんと分かち合いたい」と述べ、不戦の決意を誓った。
 この後一行は、手交式を実施する豊郷、甲良、多賀、彦根の4市町を訪問し、護国神社(彦根市)に到着した。


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