観峰館 老舗商店や戦時下の150点

■平成29年8月12日(土) 第17883号

=昭和レトロなうちわ展=

当時の世相や生活を描いたうちわ

◇東近江
 大正時代から昭和前期に出回っていた昔懐かしいうちわを展示した「昭和レトロなうちわ」展が、観峰館(東近江市竜田町)の書院展示室で開かれ、来場者に外の暑さを忘れさせている。
 華やかな美人画や役者絵など浮世絵の影響なども見られ、一般的に普及し始めたのは江戸時代。明治時代からは広告用として活用されてきたうちわ。
 展示しているのは、大正時代以降、地元商店の宣伝用に配布されたもので、綺麗な状態で残った実物や写真約150点を展示。今では少なくなった竹の骨組みに、表面には、袴や洋服姿でバイオリンを弾く少女や、水着を着た女性、有名映画女優を写したものなど、当時の最先端の流行も色濃く反映されている。裏面には今も続く商店や事業所の名が印刷されているものもあり、鑑賞がより一層身近に、楽しくなる。
 また、戦意高揚をイメージした戦時下に配られたうちわには、「武運長久」や「東亜の護り」、防空訓練の様子など、当時の世相や生活を表すデザインが増えてくる。
 そのほか、有名百貨店が当時活躍していた画家に製作を依頼して作った大うちわや、京都の舞妓が得意先に配布していた貴重なうちわも展示。古来から大衆の間で親しまれ続けているうちわから、時代の移り変わりも感じられる。
 会期は8月31日まで(午前9時半〜午後5時)。期間中、手描きうちわ作りや昔の文字が体験できる「夏休み子ども博物館」も開いている。入場料は500円(高校生・学生300円、中学生以下無料)。月曜日休館。
 問い合わせは、同館(TEL0748・48・4141)へ。


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