破天荒でドラマチック!ミホミュージアム「雪村―奇想の誕生」

■平成29年8月12日(土) 第17883号

=夏季特別展 ペア5組に入場券=

呂洞賓図(りょどうひんず)重要文化財 大和文華館蔵(展示8月20まで)

◇甲賀
 「ミホ ミュージアム」(甲賀市)は9月3日まで、若冲や蕭白に先駆けて日本絵画史上初めて誕生した「奇想の画家」、雪村(せっそん)にスポットを当てた夏季特別展「雪村―奇想の誕生」を開催している。
 雪村(生没年不明 1490前後〜1573以降)は室町時代後期から戦国時代にかけて東国で活躍した画僧で、常陸国の武家、佐竹氏の一族に生まれたが、幼くして禅寺に出家し、多くの絵画に接したと考えられる。
 50歳頃から関東各地の寺院に伝来する作品から独創的な表現を確立し、60歳半ばから多くの傑作を生み出し、80歳代後半まで衰えぬ筆力で描き続けたとされる。
 雪村の描く人物や山水画は、伝統的な様式をはみ出して、破天荒でドラマチックなものが多く、若冲、蕭白、芦雪、国芳などに評される「奇想」の端緒を、雪村に位置づける所以がここにあるという。
 一方、動植物を題材にした作品は、写実的で、生き物に対する慈しみや、細やかな感性が感じられ、変幻自在ともいえる作風を持っていた。
 雪村の生涯は謎が多く、独創的な画風をどのように築いていったかははっきりしないが、関東・東北の諸大名家に多くの作品が伝わることから、当時高い評価を受けていたことは間違いない。
 後世の画家にも影響を与え、尾形光琳(1658―1716)はその画を丁寧に模写し、雪村が使ったといわれる石印を所有。近世には狩野派の絵師が粉本(手本とした模写)として継承した。
 同展は、海外からの里帰り作品を含む約80件のほか、雪村から大きな影響を受けた後代の関連作品約30件を加えた過去最大規模の回顧展となる。会期中展示替えあり。
 入館は一般1100円、高・大生800円、小・中生300円。月曜休館。問い合わせは同館(TEL0748―82―3411)。
 なお、滋賀報知新聞社は読者プレゼントとして、抽選でペア5組に同展の入場券を進呈する。希望者はハガキに住所、氏名、本紙への批評を記入し、17日までに〒520―0044大津市京町4丁目5―23、滋賀報知新聞社大津本社ミホ・ミュージアム特別展プレゼント係へ。


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