【寄稿】日野町長 藤澤 直広

■平成29年7月29日(土) 第17871号

=自治刻刻 鳥取にて=

    藤澤氏

 鳥取県の人口は57万人、全国で一番少ない県。平井知事は、「鳥取にはスタバ(全国チェーンのコーヒー店)はないけど、日本一のスナバ(砂丘)がある。」とダジャレを発し有名になりました。これをうけて「すなば珈琲」が3年前に開店。今ではスタバも開店しています。規模は小さくても特性を生かし発信することは素晴らしい。
 鳥取県の東の端にある岩美町は「2016年住みたい田舎ベストランキング」第一位になりました。山陰海岸ジオパークの海岸はとても美しく、JR東浜駅は無人駅ですが「トワイライトエクスプレス瑞風」が停車します。その岩美町で「全国小さくても輝く自治体フォーラム」が開催されました。「フォーラム」は、平成15年2月、「合併しないと自治体はやっていけない」と国や県が圧力をかける中で「合併せずに地方自治を発展させる道がある」ことを全国に発信しました。第1回フォーラムは雪深い長野県栄村で開催され、全国から「合併しない」首長をはじめ自治体関係者や学者が集まり熱気ある集会となりました。大変勇気づけられたことを思い出します。
 あれから10数年が経過、今では「地方創生」が掛け声となり、小さくても個性のある元気な自治体や地域が評価され注目されています。鳥取県には4市15町がありますが1万人以下の町村が7つあります。ちなみに鳥取県日野町は人口3700人です。フォーラムでは、「地方創生」で注目されている島根県邑南町の石橋町長が「自分の任期中は学校の統廃合はしない。学校は地域の拠点であり、住民に不安が生じては町づくりに集中できない。」と発言されました。「なるほど」。
 「国づくり」も同様です。人口減少、少子高齢化、格差と貧困、誰もが幸せになる国づくりが急務です。そんなときに国の土台である憲法を変えることばかりに固執することは「異常」です。さすがに東京都議会議員選挙ではそうした危惧に対する批判が表れました。憲法施行70年、地方自治の本旨を大切に元気な町づくりを進めましょう。




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