非戦を誓い、世界平和を願う 東近江市平和祈念式典

■平成29年7月12日(水) 第17857号

=戦没者遺族や市民ら400人 国連では「核兵器禁止条約」採択=

献花する出席者――愛東コミュニティセンターで――

◇東近江
 平成29年度東近江市平和祈念式典(市主催、市遺族会後援)が8日、愛東コミュニティセンターで開かれ、出席した市民約400人は戦争犠牲者を追悼し、改めて世界の恒久平和実現を願った。
 先の大戦で犠牲となった3000余柱の霊名簿が市内各地区の遺族会支部長により平和祈念之碑に奉安され、出席者全員が黙とうで戦没者を追悼した。
 小椋正清市長は「いま我々が享受する平和と繁栄は、戦没者の方々の尊い犠牲の上にあることを胸に刻みます。戦争の惨禍と平和の尊さを風化させることなく、次世代に伝えていかなければなりません。戦没者の御霊の安らかならんことを祈り、真の恒久平和の実現に向けてより一層の決意と不断の努力による平和な社会の構築に向けて積極的に取り組んでまいります」と、北朝鮮によるミサイル実験やイスラム国によるテロの拡大などの脅威にも触れながら、式辞を述べた。
 藤田武男市遺族会会長は「終戦から72年が過ぎ去ろうとしています。遺児の平均年齢が75歳を迎えました。戦争体験を次世代に正しく伝える義務があり、最大の責務と考えている。ここに、再び悲しみの歴史を繰り返さない決意と、永遠の平和を誓い、英霊に忠心より哀悼の意を捧げ、戦没者の御霊の安らかならんことを祈ります」と追悼の言葉を捧げた。
 献花では、献花台に花を手向ける出席者全員の長い列が続いた。また、県遺族会の次世代戦跡訪問事業に昨年度参加した玉園中学校二年生の畑大和さんが、鹿児島訪問で特攻隊の方々の戦闘から改めて戦争の怖さを感じ、「夢や人生を奪ってしまう戦争をなくすために世界が協力しなければならない」と発表した。
 最後に、「世界の恒久平和を心から祈り、非核三原則の堅持と、核兵器のすみやかな廃絶を強く訴える」と宣言する市平和都市宣言を小西美果さん(市長寿福祉課)が読み上げ、式典の幕を閉じた。
 式典前日の7日には、国連で122の国と地域の圧倒的多数の賛成で「核兵器禁止条約」が採択された。しかし、米露などの核兵器保有国と世界唯一の被爆国であり核の傘に守られる日本などは参加していない。


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