日本の脳卒中、死者の2・3倍

■平成29年6月18日(日) 第17837号

=年間29万人と初めて推計 滋賀医大=

◇大津
 滋賀医科大(大津市)は、日本で脳卒中の発症者が年間29万人で、脳卒中による死亡者数の2・3倍に上るとの推計を発表した。これは、2011年の1年間、滋賀医科大を中心に県内で脳卒中を扱う全41病院のデータを用いて解析を行ったもの。
 それによると11年の脳卒中の発症者は計2956人で、うち新規発症者は2176人だった。新規の内訳は、脳梗塞(のうこうそく)が64%、脳出血が25%、くも膜下出血が9%だった。
 10年の国勢調査人口をもとに年齢調整(注)を行った人口10万人当たりの新規発症率は脳卒中全体で166だった。これらの結果から同大学では全国の発症数を試算したところ、新規発症者は年間22万人、再発を含めると年間29万人と推定。11年の脳卒中死亡者数は全国で約12万人であり、その2・3倍の発症があると推計した。
 滋賀医大では「推計によって、日本の脳卒中者の半分以上が死亡あるいは介護が必要になっていることが明らかになった。脳卒中の発症予防と発症後の早期治療が依然として重要であることが改めて示された」としている。

 (注)年齢調整=脳卒中は高齢者の発症が多いことから、地域による年齢構成の違いを統計学的に調整して算出した発症率


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