南極観測60年 技術発展と歴史「昭和基地」の秘密に迫る

■平成29年6月12日(月) 

=技術者たちの英知と頑張り=

オーロラや星空が広がる昭和基地の360度パノラマ映像

◇東近江
 西堀榮三郎記念探検の殿堂(東近江市横溝町)で企画展「南極の技術60年の創造力」が開かれている。9月10日まで。
 第1次越冬隊長を務め、後の日本の南極観測事業の発展に繋がるさまざまな偉業を成し遂げた西堀榮三郎氏の功績とともに、南極昭和基地60年の移り変わりを観測技術や厳寒の中で人が生き抜く環境づくりの取り組みを紹介している。
 その中には、当時としては思いもつかなかった高度情報伝達技術の発展をはじめ、極地でも軽装で暮らせる快適な住環境整備の向上には目を見張るものがある。
 今回の展示では、第1次越冬隊をはじめ先進隊の業績が、後に続く観測事業にどのように役だったのか、また、初めての越冬により得られた知識や智恵がどのように活かされているのか、さらに誰もが経験したことのない越冬の苦難を乗り切った極地での課題との向き合い方なども紹介している。
 展示パネルでは、昭和基地での自然エネルギーの利用や生活用水確保の方法、南極で暮らすために考案されたプレハブハウスの歴史、輸送重量の軽量化と調理作業の効率化を取り入れた無洗米の開発、広大な雪原でガムを噛みながら歩くと道に迷った時、噛んだ数が役立つと想定してつくられたチューインガム(ペンギンが描かれた有名な商品)など、現代にも活かされている先進技術や智恵から、未踏の地に向かう奇抜なアイデアと準備が、どのように役立ったのかを解説している。
 また、厳寒の環境に適合させた小型無人機の開発や風力発電の導入、太陽集熱パネルの活用など、極地で活かされている最新技術も紹介している。
 このほか、南極観測の切手コーナー、昭和基地の看板前での記念撮影コーナー、南極すごろくと雪の折り紙で遊ぶキッズコーナーがある。
 関連行事として次の催しが予定されている。
【7月21日〜8月23日】朝日新聞南極写真展(探検の殿堂・湖東図書館、無料)
【7月16日】サイエンスカフェ午後1時半〜「南極観測隊員の心得十か条・非まじめがイイ!?」(参加費200円、定員30人、16日から申込み受付)【7月16日と8月20日】(1)大型雪上車・内部見学会(無料)(2)南極の氷の音を聴いてみよう!(無料)【8月11〜12日】(1)南極でロボットを使って探検しよう(2)南極を舞台にゲームアプリをつくってみよう!(参加費500円、各回定員5人、小学生対象、7月11日から申込み受付)【8月20日】南極から地球がみえる・元南極観測隊員、新聞記者の南極写真展とお話会 (定員30人、参加無料)。参加申し込みは、メール(tanken@city.higashiomi.lg.jp)またはFAX(0749―45―3556)。問い合わせは探検の殿堂(TEL0749―45―0011)へ。


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