大津歴博で新収蔵品展 津田三蔵の自筆書簡など

■平成29年6月9日(金) 第17829号

=18日まで=

津田三蔵の自筆書簡

◇大津
 大津市歴史博物館(大津市)は、近代日本をゆるがした大津事件の関連資料370点の寄贈を受け、その一部をミニ企画展「新収蔵品展」で公開している。樋爪修館長は「大津事件の資料をこれだけまとめて収蔵するのは全国的にもないのではないか」と話している。
 大津事件は1891年(明治24)、当時の列強国ロシアの皇太子ニコライが来日、大津遊覧中の5月11日、沿道を警備していた巡査、津田三蔵(1855―1891)に斬りつけられ、負傷したもの。
 三蔵は伊賀上野藩出身の士族で、西南戦争の従軍後、多くの士族の若者がそうであったように巡査に志願する。巡査時代の慰労金や賞金に関する書状からは、三蔵の勤勉な仕事ぶりが感じられる。一方で、多忙な三蔵に代わって、長女の葬儀を営んだ義弟への感謝の自筆書簡が残っており、「多忙を極めた巡査時代は、先行きのみえなさに落ち込んでいたようだ」とも。
 樋爪氏は「大津事件で三蔵個人に関する研究はほとんどない。このため史料を見直すことで三蔵の人生を系統的に追うことで、明治を生きた士族の若者の人生に光を当てたい」と話している。
 会場ではこのほか、昨年度の新収蔵品として、大津ゆかりの貴重な美術作品や古文書・歴史資料などが紹介されている。月曜休館。同博物館(TEL077―521―2100)。


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