【寄稿】日野町長 藤澤 直広

■平成29年5月20日(土) 第17812号

=自治刻刻 爽やかな五月の風=

   藤澤氏

 新緑の木々の間から吹きわたる爽やかな五月の風。850年の歴史を誇る日野祭が5月3日盛大に開催されました。今年は6年に1度、大窪・松尾の神輿の当番が松尾地区だったので大窪地区の曳山すべてが巡行することができ(大窪が神輿の当番だと当番の町内会は曳山が出せない)、16基の曳山が綿向神社の境内に勢ぞろいしました。天気も良く大勢の人でにぎわいました。十数軒で曳山を所有されている町内会もあります。曳山巡行には祭囃子を奏でる大太鼓、小太鼓、笛、鉦の演奏とともに曳山を動かす人手と技術が必要です。祭りは民衆の力と心意気によって脈々と受け継がれてきました。これからも大切に伝えて欲しいものです。
 大切に伝えたいものといえば日本国憲法。5月3日は憲法記念日。そして今年は憲法施行70周年。戦争をしない平和な国へ、国民が主権者の民主主義の国へ、一人ひとりが尊重される国へ生まれ変わりました。しかし今、首相が「憲法9条を変える」と「宣言」。国民の間で批判の声が高まっています。政府を批判する声を取り締まる戦前の治安維持法を想起させる「共謀罪」は軌を一にしたものにもみえます。「教育勅語」、「憲法改正」、「共謀罪」・・・、自由と民主主義が抑圧され軍国主義の道を歩んだ戦前回帰の流れに流されることなく、戦後の自由と平和を愛する文化国家としての歩みをさらに進めるために力を合わせたいと思います。
 ところで、海外の大統領選挙が注目されてきました。トランプ大統領の就任では「激震」がはしりましたが、フランスでは極右の候補者が大差で敗北、韓国では民主化闘争を実践してきた文在寅氏が当選しました。世界中に広がる閉塞感を克服するには、格差と貧困をなくし安心して暮らせる社会、武力に頼らない平和な国際関係の確立が大切だと思います。
 連休に植えた早苗の緑が水面に映え、爽やかな五月の風が吹きわたっています。早苗のようにすくすくと平和への思いを育ててゆきましょう。



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