受賞歌を献詠 市神神社「額田王祭」県内外から80首の応募

■平成29年5月10日(水) 第17803号

=特選5首、入選10首表彰=

表彰式

◇東近江
 「あかねさす 紫野行き 標野行き 野守は見ずや 君が袖振る」「紫草の にほへる妹を 憎くあらば 人妻故に 我れ恋ひめやも」と額田王と大海人皇子が歌を詠んだ蒲生野遊猟が行われた天智天皇7年(西暦668年)5月5日を記念した「額田王祭」が3日、東近江市八日市本町の市神神社で関係者ら約20人が出席して催され、全国の和歌愛好家から寄せられた80首を記載した献詠歌集が額田王像に献納されるなどの神事が行われた。
 献詠歌の中から歌人の小西久二郎氏の審査により選ばれた、万葉ロマンを表現した額田王祭にふさわしい歌、梅の枝からメジロが飛び去り春を感じたほのぼのとした歌、歌で伝えた万葉の時代とスマホでつながる現代の恋、雑草の中から顔を出した朝露を着けたツユクサのみずみずしさ、スマホの曾孫の画像に喜びぶ曽祖母の気持ちなどを詠んだ特選5首と、入選10首が発表され、額田王像の前で小西氏により朗詠披露された。


額田王像に献納される献詠歌集

 神事のあと、河並義一額田王祭実行委員長が表彰した。特選に選ばれた大野恵子さん(81)は「毎年応募しています。今年も参加してよかった。これからも参加します」と喜びを語った。
 特選と入選は次のみなさん。敬称略。
 【特選】◎印は連続受賞者
 ▽大野恵子(東近江市大森町)万葉のロマンに馳せる雪野山仰ぐ「妹背の像」に散る花
 ◎河分武士(彦根市)雪散らし梅の枝目白の飛び去りぬほのかときめく春の近きに
 ◎村岸千鶴子(甲良町)万葉の恋歌知るや知らざるやスマホにつながる若きらおもう
 ◎清水弘子(大津市)畦に咲く雑草押しのけ露草の朝露をおき藍みずみずし
 ◎木村諄子(長浜市)寝がえりて確と顔あげ声あげて笑う曾孫のスマホの動画
 【入選】
 藤島美根(東近江市)岡田定一(近江八幡市)柴田弥藏・小谷敏夫・桐畑福美(長浜市)可児正子(湖南市)上田八重子(甲良町)木村正子(多賀町)清水八千代・梅原敏子(静岡県浜松市)


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