大腸検査はCTで 蒲生医療センター

■平成29年5月10日(水) 第17803号

=早期発見で早期治療しよう 内視鏡より苦痛なく短時間=

最新のマルチスライスCTによる大腸撮影

◇東近江
 日本人の死因第1位は「がん」。がんの中でも「大腸がん」は女性で1位、男性で3位と非常に高いのが現実。ただ、大腸がんは早期発見、早期治療さえすれば比較的治りやすいとされている。しかし、一般的な精密検査である内視鏡検査に対する恐怖心や羞恥心などから検査を躊躇する人が多数いるという。そこで、内視鏡よりも負担の少ないCTを使った精密検査を2014年5月に県内でいち早く導入し、早期発見に役立てている東近江市蒲生医療センター(桜川西町)では、大腸CT検査の利用を広く呼びかけている。(松村好浩)

 検便検査で陽性となった人のうち約4割が内視鏡検査を敬遠しているのは、2リットルの下剤を飲まなければならないなど「大変」で「しんどい」「痛い」「はずかしい」から。
 良性のポリープのうちに見つけて切除できれば、がんにならなくて済み、生存率も上げられる。そんな人たちに、当日の下剤の負担がなく、検査が10分程度と短い、CTを使った検査がある。
 肛門から細いチューブを数センチだけ挿入して炭酸ガスを注入して腸を膨らませ、仰向けとうつ伏せで最新のマルチスライスCT撮影する。高速でデジタル映像化した3次元映像データを画面上で解析する。


3次元映像で異常の有無を確認

 蒲生医療センターでは、検便と内視鏡検査のあいだを埋める検査として利用を勧めている。年間約300人が利用し、約30パーセントの人にポリープを発見、そのうちがんが約4〜5パーセント程度見つかっている。初期段階のがんなら、切除、治療もできる。
 検査実施は県下で1番、近畿でも5番で、ネットを見て湖北や京都からも検査に訪れる。内視鏡経験者の9割が「(CTの方が)楽だった」と回答を得るなど、利用者からは好評だ。
 県内で導入している医療機関は少なく、磯野員能副院長は「2次検診を受けない人に門戸を広げたい。ハードルが低い検査だと思いますので、ぜひ、みなさんに使っていただきたい」と利用を呼びかけ、「せっかくいい装置があるので、地元の人にもっと知ってもらい、利用してもらいたい」と話している。
 医療保険が適用され、検査料(1割負担2500円、3割負担7000円)も内視鏡検査とほぼ同額。
 大腸CT検査についての問い合わせは、東近江市蒲生医療センター(TEL0748―55―1175)へ。


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