日本遺産 甲賀市の関連2件を認定

■平成29年5月2日(火) 第17796号

=「忍びの里」「きっと恋する六古窯」=

甲賀衆結束の場・油日神社(びわこビジターズビューロー提供)

◇甲賀
 文化庁は先月28日、日本遺産として、いずれも甲賀市に関連する「忍びの里 伊賀・甲賀―リアル忍者を求めて―」、「きっと恋する六古窯(ろっこよう)―日本生まれ日本育ちのやきもの産地―」を認定した。今年度はこのほか15件を認定した。これにより日本遺産の認定数は、2015年度の創設以来、52件となった。
 日本遺産は文化財そのものが認定の対象となるのでなく、地域の文化財や伝承をつないでストーリー化し、観光資源として活用するもの。
 今回認定された「忍びの里 伊賀・甲賀―リアル忍者を求めて―」は、テレビやアニメを通じて世界に広く知られる「忍者」について、発祥の地とされる甲賀・伊賀の足跡、文化を訪ねてもらうことで、自治により平和を守り、豊かな宗教文化、多彩な生活から育まれた忍術を知ってもらい、リアルな忍者の姿を浮かび上がらせるもの。
 また、「きっと恋する六古窯―日本生まれ日本育ちのやきもの産地」は、日本六古窯(ろっこよう)と呼ばれる、国内を代表する焼き物の産地、信楽、瀬戸、越前、常滑、丹波、備前について、文化や歴史的背景を含めてアピールするもの。
 ストーリーとしては、これらの地域には中世から連綿とやきものづくりが続いており、丘陵地に残る大小様々の窯跡や工房へ続く細い坂道が迷路のように入り組んでいる。恋しい人を探すように煙突の煙を目印に陶片や窯道具を利用した塀沿いに進めば、「わび・さび」の世界へと自然と誘い込まれ、時空を超えてセピア調の日本の原風景に出合うことができる。


信楽焼の登り窯(同)

 このほか今年度、日本遺産の認定受けたのは次の通り。
 ▽「江差の五月は江戸にもない」(北海道江差町)▽「荒波を越えた男たちの夢が紡いだ異空間」(山形県酒田市、北海道函館市・松前町、福井県敦賀市・南越前町など11市町)▽「サムライゆかりのシルク」(山形県鶴岡市)▽「和装文化の足元を支え続ける足袋蔵のまち行田」(埼玉県行田市)▽「300年を紡ぐ絹が織り成す丹後ちりめん回廊」(京都府宮津市・京丹後市など4市町)▽「1400年に渡る悠久の歴史を伝える『最古の国道』」(大阪府大阪市、奈良県葛城市・明日香村など10市町)▽「播但貫く、銀の馬車道 鉱石の道」(兵庫県朝来市・姫路市など6市町)▽「絶景の宝庫 和歌の浦」(和歌山県和歌山市・海南市)▽「『最初の一滴』醤油製造の発祥の地 紀州湯浅」(和歌山県湯浅町)▽「日が沈む聖地出雲」(島根県出雲市)▽「一輪の綿花から始まる倉敷物語」(岡山県倉敷市)▽「森林鉄道から日本一のゆずロードへ」(高知県馬路村など5町村)▽「関門“ノスタルジック”海峡」(福岡県北九州市、山口県下関市)▽「米作り、二千年にわたる大地の記憶」(熊本県山鹿市など4市町)▽「やばけい遊覧」(大分県中津市・玖珠町)。



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