三日月知事が訪問

■平成29年4月16日(日) 第17783号

=日本ラチーノ学院=

生徒や職員、関係者らと交流を深めた三日月知事(中央)

◇東近江
 三日月大造滋賀県知事がこのほど、東近江市甲津畑町にあるブラジル人学校「日本ラチーノ学院」を訪れた。生徒や職員、関係者らと交流を深めたほか、同校が抱える問題にも触れた。
 昨年12月、知事が在東京ブラジル総領事館を訪問した際の、ラーゴ駐在ブラジル大使との懇談で実現した。今回、初めて表敬訪問した。
 幼児から小・中・高校生までが通う学院は、ブラジル教育省の認可を受けた県内唯一のブラジル人学校で、現在135人の児童・生徒が日々、勉学に励んでいる。
 知事は、廃校となっていた旧甲津畑小学校を改修して利用した校内を見学したあと、各教室の様子を見て回り、日本語の授業を受けていた高校生らとも懇談した。
 同校は、生徒らが日本に住み慣れ、様々な分野で活躍し、社会に貢献してほしいと、地域の人との交流の場をもち、日本語教育にも力を入れて、講師や大学生(OBも)がボランティアで日本語授業に協力している。
 授業に参加した知事を交えながら「ラチーノ学院に来てよかったこと」などをテーマに話し合い、「友達に会える」、「給食が美味しい」、「先生が優しく何でも相談に乗ってもらえる」などが知事に伝えられた。
 卒業後は、多くの生徒が就職したり日本語専門学校に通っている。生徒の困っていることでは、「勉強が難しい」、「やりたいことがみつからない」、「進路や将来が不安」など、日本の高校生と似た悩みが赤裸々に語られたほか、「日本に住み、日本の企業に勤めたい」、「異国で積んだ経験を母国ブラジルで活かしたい」など、意欲ある決意も聞かれた。
 知事は、共通して「学校が好き」という生徒らの気持ちに「学校も含めて日本とブラジルの関係を大事にしていきたいので協力お願いします」と声をかけた。
 中川美子理事長、カミムラ・カイオ学院長らとの懇談では、充実した授業や広い校舎など、子どもが過ごしやすい環境である一方、遠くは長浜、瀬田など、生徒の送迎なども教員が兼任するなど、他の学校とは違った経営管理の難しさや人手不足などの課題も見えた。
 言葉や文化の違いから日本の学校になじめない生徒も多く、経済面などの理由も含めて、同校にも通えず、不登校となる子どもがいる現状のなかで、「将来、不良にはしってしまう可能性がある」と話すカミムラ学院長に、情報の共有化を強めるなど、知事も支援に努力する姿勢を示した。


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