【寄稿】滋賀県議会議員 高木 健三

■平成29年4月11日(火) 第17778号

=県政NOW 「世界農業遺産の認定について」=

    高木氏

 県は、「世界農業遺産」認定取得に向け、平成三十年度の申請をめざしています。
 この世界農業遺産は、二〇〇二年(平成十四年)、食糧の安定確保を目指す国連食糧農業機関(FAO)によって開始されたプロジェクトで、伝統的な農業・農法や生物多様性、土地利用、農村文化、農村景観などを一体的に維持保全し、次世代へ継承することを目的としています。創設の背景には、近代農業の生産性への偏重や、地域固有の文化や景観の消失などがあります。
 現在の農業をめぐる環境問題をみると、農地拡大のための森林破壊、湖水・地下水の過剰使用による水資源の減少、農薬による土壌・水質汚染など様々です。
 一方、県内には、先進的な低農薬・化学肥料の「環境こだわり農業」や、伝統的な漁法、近江牛を育む畜産業、ふなずしを始めとする多彩な食文化などがあります。
 そこで重要なのは、これら農林水産業に関わって育まれた文化、生物多様性、優れた景観などを一体的に保全・活用し、世界農業遺産認定をきっかけにして農林水産や観光の振興につなげることです。さらに琵琶湖の保全・再生を図る琵琶湖再生法と絡めた取り組みも期待できます。
 世界農業遺産は二〇一六年一月現在、世界十五ケ国三十六の地域が認定され、日本では八地域が認定されております。私は昨年十二月議会で「世界農業遺産の取り組み」について一般質問しましたが、三日月知事は「認定と同時にスタートできるように『環境こだわり農業』の更なる推進に取組み、又、農家や消費者、流通の関係団体と意見交換を行い有機農業のニーズが高まれば、全市町と一体となって取組んで参りたい」との力強い回答を頂きました。私も県民運動として盛り上げて行きたいと思っております。




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