能登川で火災防御訓練 山林での長距離中継

■平成29年3月12日(日) 第17753号

=東近江市消防団員110人=

小型ポンプと消火ホースを運ぶ団員ら

◇東近江
 全国春の火災予防運動(1―7日)で、東近江市消防団による火災防御訓練がこのほど、同市猪子町地先の上山天満天神社で行われた。
 災害に備え、各方面隊が相互に連携し、伝達や指揮の統制、組織活動を行い、被害の軽減や応援協力体制の強化を目的に実施。
 猪子山中腹にある同神社付近での山林火災発生を想定し、能登川消防署消防隊1隊を含めた各方面隊10隊の110人の団員が参加。まだまだ冷え込む午前7時半、訓練が始まった。
 火災現場近くに水利が少ないため、麓に流れる瓜生川の水を消火水源に、長距離中継送水を展開。山道を通る消防車両(6台とポンプ車1台)と、登山道に設置された小型ポンプ(2機)の2方面から火災発生現場までホースを繋いだ。
 消防車両は、途中にある調整池の水を補充しながら、各車両を消火ホースで連結し、現場到着から放水まで13分。約90キログラムある小型ポンプ2機を担いで、麓から現場までの約250メートルの登山道を登る方面隊は放水まで18分。通報から約30分で鎮火し、ホースを繋ぐ作業など、綿密な連携が重要になる中継作業を、無線と大きなかけ声で迅速に対応した。
 訓練後、村田昌由能登川消防署長は、比較的早かった消火活動に団員らをねぎらい、2001年5月、鎮火までに5日間を要した繖(きぬがさ)山での山林火災を例にあげて「被害を最小限に食い止めるには、いかに早く中継活動を整えて消火活動を実施するかにかかっている。消火困難地での意義ある訓練を経験として、今後の活動につなげてほしい」と講評した。(古澤和也)


関連記事

powered by weblio




同日のニュース