【寄稿】滋賀県議会議員 加藤 誠一

■平成29年3月5日(日) 第17747号

=県政NOW 公共施設の長寿命化へむけて=

    加藤氏

 直近の厚生労働省簡易生命表によると、平成26年の日本人の平均寿命は男性が80.79歳、女性が87.05歳で、前年から男性は0.29年、女性は0.22年上回りました。一方、WHO(世界保健機関)が健康寿命を提唱して以来、寿命を伸ばすだけでなく、いかに健康に生活できる期間を伸ばすかに関心が高まり、本県でも健康寿命の延伸対策を進めています。ちなみに健康寿命世界1位は日本で74.9歳だそうです。
 今回の「長寿命化」は、人の寿命ではなく公共施設、とりわけ橋梁の寿命を長くする、長寿命化についてです。現在、県が管理している2m以上の全での橋梁は2,947で、うち15m以上の本線橋は742橋です。問題は、742のうち建設後50年を経過する橋梁が61あり、20年後には361橋49%が50年と高齢化することです。こうした中で安全を確保するための修繕や架け替えが確実に増えることが予測されます。そこで、損傷が大きくなってから対策を行う「事後保全」ではなく、損傷が大きくなる前にきめ細やかな修繕を早めに繰り返す「予防保全」によって橋梁の長寿命化を図ろうとしています。これは、通行される方へのより速い安全対策になるとともに、加えてコストの削減、経費の標準化を図ることとなります。すでに15m以上の橋は33年度までの10年間に203橋を計画に従い実施しています。また、15m未満の橋については、平成25年度より近接目視による定期点検を実施しており、これまで約1,250橋について完了しています。この点検結果に基づいて平成28年度から37年度の10年で287での対策が計画されており、これらの個所は県のホームページでもご覧いただけます。橋に限らず、滋賀県では、高度経済成長期および琵琶湖総合開発事業により集中して公共施設整備が進み、更新時期を迎える近い将来には、更新費用が財政を圧迫する懸念があることから、公共施設全般の長寿命化を進めています。
 愛知川に架かる橋は29橋あり、下流から2つ目の市道に架かる栗見橋の彦根市側が危険なため通行止めで、現在調査中ですが開通までには相当時間がかかりそうとのことです。
 県道に限らず市道、国道にも多くの橋梁があります。橋に限ったことではありませんが、地方自治体の使命は住民の生命と財産を守ることにあることからも、早めのチェック、早めの対応の重要性を通行止めの栗見橋から感じた次第です。




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