“飛び出し坊や”と旅した永田さん展

■平成29年2月19日(日) 第17735号

=栗東市図書館で25日まで=

◇栗東
 1冊の本を読んでいるとおしゃれで気さくな、そして毅然としていたフェイスブック仲間の姿がよみがえってくる。『「がん」と旅する飛び出し坊や』(発行所=能美社 TEL080―2079―4692)=写真=の著者である故・永田純子さんである。
 OLとして働いていた大阪の繊維会社が倒産し、30歳で滋賀県栗東市に移り住んで韓国語講師を務めるかたわら、趣味で交通安全の啓発看板「飛び出し坊や」を携えて海外を飛び回った。
 しかし2014年に卵巣がんが発覚、余命3週間と告げられる。だが、抗がん剤治療を2か月で断り、同年に飛び出し坊やを持って、あこがれの国ブータンへ。その後も中国・福建省、インド・ケララ州、フィリピン・ミンダナオ島と次々に旅を続け、現地の人と交流の輪を広げていく。その模様はフェイスブックでも紹介され、多くの共感を呼んだ。しかし16年3月、47歳で人生のゴールを終える。


永田純子さんのゆかりの品々が展示されている栗東市立図書館

 永田さんのフェイスブックには、中東などの紛争地帯で戦闘に巻き込まれて死んだ子どもらの姿がよく紹介されていた。理不尽な死に対する怒りは、弱者への思いやりや正義感が人一倍強かっただけに相当なものだったろう。
 そんな永田さんを紹介する企画展が25日まで、栗東市小野の栗東市立図書館で開催中だ。
 また25日午前9時半〜午後1時まで、障害者就労作業所「第二栗東なかよし作業所」(同市小野)で永田さんの1周忌イベントが予定されている。詳しくは、中井あけみさん(TEL090―3942―4503)へ。(石川政実)


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