共生社会めざす「滋賀の“縁”」認証事業

■平成29年1月25日(水) 第17713号

=ボーダレスアートミュージアムNOーMAなど9団体=

◇全県
 “福祉しが”の思想と実践を未来につなげる「滋賀の“縁”」認証事業で、アール・ブリュットの常設美術館「ボーダレスアートミュージアムNO―MA」(近江八幡市)など県内九団体が認証された。二十四日に認証式を行った。
 この認証事業は、県と「滋賀の縁創造実践センター」、県社会福祉協議会が、「現行の制度で解決できない生活課題、地域の福祉課題に気づいた人たちが、実践者として、問題解決のために協働して具体的な取り組みをしている活動」を福祉実践モデルとして認証するもの。
 一人ひとりが大事にされ、社会的な孤立をつくらない共生社会をめざした活動や、現行制度の枠にとらわれず、新たなつながりや視点から課題解決に取り組む活動を県内にひろげることにより、共生社会を実現していくことを目的としている。
 認証されたのは、▽社会福祉法人びわこ学園(野洲市)、▽社会福祉法人グロー・サービスセンターれがーと(湖南市)、▽同・ボーダレスアートミュージアムNO―MA(近江八幡市)、▽社会福祉法人共生シンフォニー(大津市)、▽株式会社なんてん共働サービス(湖南市)、▽大野木長寿村まちづくり会社(米原市)、▽レイカディア大学同窓会・レイカディア大学サポート隊(草津市)、▽淡海フィランソロピーネット(草津市)、▽滋賀県自助具製作グループ連絡協議会(東近江市)。
 このほか奨励団体として、▽山中比叡平学区社会福祉協議会(大津市)、▽八日市に冒険遊び場をつくる会(東近江市)、▽特定非営利活動法人宅老所 心(草津市)、▽枝折おたすけ隊(米原市)も選ばれた。
 なお、なお、認証団体の活動内容は次の通り。
 ▽社会福祉法人びわこ学園=重症心身障害児者が地域において「ふつうの生活」を送ることができる支援として、通園、ケアホーム、余暇支援、居宅介護、移動支援、往診、訪問看護・リハ、短期入所を組み合わせた生活支援システムを展開している。
 ▽サービスセンターれがーと(湖南市)=既存のサービスにとらわれず、個々の利用者ニーズに対応する支援を実践。甲賀、湖南両市の委託事業として、障害児・者居宅介護事業、行動援護事業、重度訪問介護事業、移動支援事業、ナイトケア事業を実施している。
 ▽ボーダレスアートミュージアムNO―MA=障害のある人の作品とプロの芸術家の作品を分け隔てなく展示する美術館を全国に先駆けて開設した。福祉施設での職業教育の一環として実施された造形活動を、アートの視点から評価、発信する取り組みは、作り手一人ひとりをアーティストとして受容する活動となっている。
 ▽共生シンフォニー=他の障害者事業所で働く(利用)ことが困難な人、母子家庭で就労困難となっていた母親、ニートやひきこもりの人、虐待やいじめによる精神ダメージをもつ人を積極的に雇用して、障害の有無に関係なく共に働くことを実践している。
 ▽株式会社なんてん共働サービス=デイサービスで、知的障害者がスタッフとして働くなど、介護サービスの場における共働の試みを始めたり、居宅介護事業では、誰もがいつまでも住み慣れた地域で自分らしく暮らしを続けるよう支援している。
 ▽大野木長寿村まちづくり会社=高齢者の地域生活支援や居場所づくり、出番づくり、孤立しがちな人への訪問活動、子ども食堂の運営などを過疎化がすすみつつある地域で実施している。ビジネス手法を取り入れ、持続可能な仕組みを構築している。
 ▽レイカディア大学同窓会・レイカディア大学サポート隊=レイカディア大学の建学精神である地域のリーダーとして地域貢献活動に取り組んできた。
 ▽淡海フィランソロピーネット=企業や団体が地域社会にとって魅力的で効果的な活動を推進することを目的に設立された。近年では、災害ボランティア支援のため企業・団体が提供可能な資機材のリストアップ、障害のある人の就労支援でペットボトルキャップのリサイクルなど。
 ▽滋賀県自助具製作グループ連絡協議会=県内の福祉圏域ごとに設立された自助具工房の連携、連絡調整を図る。加齢や疾病などにより日常生活で不自由さをかかえる人向けに、生活改善のための用具を専門職やボランティアが製作し、届けている。


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