県内 老朽橋対策、進ちょく率57%

■平成29年1月12日(木) 第17702号

=折り返し年の「橋梁長寿命化修繕計画」=

供用後84年経過し対策が切望される御河辺橋(東近江市)

 全国的に高度経済成長期に整備された多くの社会インフラは急速に老朽化しており、高齢化橋梁も危惧されるインフラのひとつだ。県道路課によると、「橋梁長寿命化修繕計画」(平成二十四年度〜三十二年度)に基づく修繕実績=表参照=は、計画折り返し年の平成二十八年度で対象二百三橋のうち百十六橋(昨年十二月現在)となり、進ちょく率は五七%となることがわかった。 【高山周治】

大津、長浜など6市町50%以下
東近江「御河辺橋」架け替え含め検討


 県管理の十五メートル以上の橋梁は七百四十二橋で、このうち建設から五十年を経過する高齢化橋梁は、橋梁長寿命化修繕計画策定二十年後の平成四十三年度で四九%(三百六十一橋)に急増する。


 このため、県は、今後増大が見込まれる修繕・架け替え費用を縮減するため、損傷が大きくなってからの「事後保全」から、損傷が大きくなる前に修繕する「予防保全」に転換。これにより、今後五十年間のコストが約六割カットの約六百億円に縮減できるとしている。
 県の計画によると、対象橋梁二百三橋のうち、昨年十二月現在までに対策を実施したのは百十六橋で、進ちょく率は五七%となった。橋梁数の多い長浜市は二九%、彦根市四三%、大津市四四%と、いずれも五〇%を下回った。
 進ちょく状況を対策予定時期別にみると、▽前期予定(平成二十四年度〜二十八年度)七十八橋に対して実績は七十二橋、▽前期〜後期予定五十二橋に対して四十四橋。ちなみに後期(平成二十九年度〜三十三年度)は七十三橋を修繕する予定だ。
 また、老朽橋梁のうち供用後八十四年が経過する御河辺橋(東近江市神田町)=長さ三百二十七メートル=は、新年度に「対処療法」的な修繕が着手される。 抜本対策は、「来年度の県道路整備アクションプログラム見直しに伴い、本格的な長寿命化工事を実施するのか、それとも新たに建設するのか決めたい」(東近江土木)としている。
 なお県道路課は、今後の計画推進について「全体としては計画以上に進んでいる。点検結果をもとに対策をさらに前倒しして実施していきたい」としている。


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