「蒲生野」第48号を発行 八日市郷土文化研究会

■平成28年12月29日(木) 第17717号

=研究レポートやエッセイなど12編 故人の上田氏、出目氏へ追悼文も=

最新号の「蒲生野」第48号

◇東近江
 八日市郷土文化研究会(藤本長蔵会長、会員数二百三十人)の機関誌「蒲生野」の最新号がこのほど発行された。
 「蒲生野」は、昭和四十三年発足の同研究会が東近江地域を中心とする会員による地域研究の成果や随筆などを掲載し、毎年一回のペースで発行している。
 今回の第四十八号は、画家の岩田重義氏が描く「西の湖」(画文集「淡海そよ風」から)が表紙を彩る。A5判、八十五ページ。
 巻頭論文は、定期総会での記念講演会の講師を務めた滋賀民俗学会理事の野村しずかず氏による「東近江にみる『神への祈り』と『相撲』の源流」。講演会の内容をまとめたもので、永源寺相谷町で平成二十二年に我が国最古の土偶が発見されたことから、祈りの源流が東近江地域にあったとして、縄文時代にカミへの祈りをするマツリが行われたと推測、山での狩猟などから山の霊に祈る「山の神」の信仰が生まれ、さらに稲作の普及により「田の神」へ発展したことや、東近江市内の「山の神」の祭りのほとんどが豊作祈願のもので、大注連縄(おおしめなわ)を祠(ほこら)の前に吊して、土俵にみたてた円の中で男神と女神の人形(ひとがた)に相撲をとらせて作柄を占うなどのよく似た祭りが東近江市内の各地で行われていることなどを紹介している。
 八日市市名誉市民で八日市市民大学(現東近江市民大学)学長を務め、今年三月に八十八歳で死去された京大名誉教授の上田正昭氏を偲んで、藤本会長、東近江市名誉市民の中村功一氏、出目弘氏の三氏が、思い出と追悼の文章を寄せている。
 また、同じ日に八十三歳で亡くなった郷土が生んだ名映画監督、出目昌伸氏にも、中島伸男氏が追悼文を掲載している。
 このほか、下村芳男氏の「日本列島誕生と日本人の祖先」、内堀甚一郎氏の「瓶割山(長光寺)城と柴田勝家」、(株)ツカモトコーポレーション資料館聚心館館長の藤堂泰脩氏の「下田歌子、嘉悦孝と塚本さと 平成二十七年十一月」、佐々木国広氏の「湖東の画人 猪ノ田裕樹」、中島伸男氏の「飛行場のため、墓地は二度動いていた」など、七編の研究レポートやエッセイを掲載している。
 「蒲生野」は、会員以外の希望者にも一部二千円で頒布している。申し込みと問い合わせは、藤本会長(0748―56―1087)まで。


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