【寄稿】日野町長 藤澤 直広

■平成28年12月10日(土) 第17676号

=自治刻刻 もういくつ寝るとお正月=

    藤澤氏

 ♪もういくつ寝るとお正月♪、暖かい炬燵を囲んでカルタやトランプで遊んだことを思い出します。トランプのカブやポーカーでマッチ棒を賭けたりもしました。賭け事といえば、洋画ではカジノ。ディーラーが鮮やかな手さばきでカードを操ります。邦画に登場するのは賭場。つぼ振りがもろ肌脱いで「ようござんすね、入ります」とサイコロをふる丁半博打。慣れない素人がはじめは勝たせてもらい最後はボロ負けし挙句の果てに借金がふくらみ家庭崩壊するのが定番です。
 博打による悲劇は映画の中だけではありません。ギャンブルに手を出しサラ金地獄にはまり会社の金を横領、家庭崩壊にいたることはよくあることです。今年、プロ野球選手が野球賭博で球界から追放されました。バドミントンの選手がカジノに手を出しリオネジャネイロオリンッピク出場を棒にふりました。博打によって人生を誤った不幸な教訓から刑法185条に賭博罪が規定され禁止されているのです。ところが、強引に会期延長をした今国会中に「賭博解禁法(カジノ法)」を成立させようとしています。博打で経済成長ができると考える国会議員や首長がいることには驚きます。
 ところで、アメリカ大統領選挙でのトランプ氏の勝利も大きな驚きでした。勝利の背景には、格差と貧困が広がるアメリカ社会の閉塞感があり、現状を変えたいという意識があるとも言われています。低所得者の期待はあるものの結局、ウォールストリート(金融街)を利するだけとの見方もあります。マネーゲーム、カジノ資本主義が実体経済の成長につながらないばかりか「世界恐慌」に陥りかねないことはリーマンショックの教訓だったはずです。博打のような経済、博打に頼る経済で社会がよくなるはずはありません。
トランプは賭け事よりもお正月の楽しい団欒にこそふさわしい。♪もういくつ寝るとお正月♪、新しい年はすぐそこまで来ています。誰もが幸せになる社会をつくるために力を合わせましょう。




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