アニメファンの聖地に!日野の旧鎌掛小学校

■平成25年2月18日(月) 

=蒲生野考現倶楽部が特別公開中=

アニメの世界観を楽しむファンら

◇日野
 日野町鎌掛にある旧鎌掛小学校が、テレビアニメ「中二病でも恋がしたい!」で主人公が通う高校のモデルになったことで、実在のアニメ舞台を探訪する“聖地巡礼”地の一つとして脚光を浴びており、週末にもなると県内外から訪れるファンの波が絶えない。

 旧鎌掛小学校は、廃校後、平成十五年にNPO法人蒲生野考現倶楽部が町から借り受け、里山体験や地域交流の活動拠点施設“しゃくなげ學校”として、地元住民らとともに管理・運営している。
 特に、滋賀県内でも数少ない木造校舎が現存しているため、滋賀ロケーションオフィスの仲介により、これまでNHKの朝ドラや終戦ドラマのロケ地にもなった。


モデルとなった木造校舎

 今回は、製作会社の京都アニメーションから「主人公たちが通う高校のモデルはないか」との問い合わせを受け、滋賀ロケーションオフィスがアニメ作品支援初の試みとして現地を案内。雰囲気のある木造校舎を石原立也監督が気に入り、モデルに即決したという。
 建物の細部まで写真撮影し、製作スタッフが持ち帰ったこともあって、昨年十月から十二月まで放送されたテレビアニメ「中二病でも恋がしたい!」では、主人公が通う高校との設定で、校舎・講堂・プール・中庭の配置をはじめ忠実に描かれた。
 このことがファンの間で話題となり、昨年十一月頃から旧鎌掛小学校を訪れる人が増加。週末にもなると、北海道から鹿児島まで全国各地のファンが詰め掛けるため、蒲生野考現倶楽部メンバーが当番制で土曜・日曜・祝日のみ常駐し、無料で公開している。


ファンを案内する西浦さん(右)

 四回目の訪問だという男性(39)は「舞台そのままで、これから(ファンの手で)進化していくと思う」と語り、仲間と一緒にアニメの世界観を再現して同じカットでの写真撮影などを楽しんでいた。来場記念にファンがつづるノートには「初登校です。アニメそのままで感動しっぱなし。また二カ月後に来るでーす」と再登校を約束する記述が多く、その横に置かれた施設保全協力金の募金箱を自主的に装飾するなど、聖地を大切に思うファン心理も垣間見える。


無料公開のため校舎維持にと募金する来場者

 校舎を案内するため原作も読み、ファンを温かく出迎えている同倶楽部の西浦毅さんは「アニメの中での校舎の再現度がとても高い。アニメファンに触発されてか、写真や絵を趣味とする人たちも木造校舎を目当てに足を運んでくれる」と、認知度の高まりを感じる。
 「全く考えもしなかったこと」と人気ぶりに驚く同倶楽部代表の森田英二さんは、「旧鎌掛小学校のすばらしさを知り、『大事にしてください』と言ってくれる人たちのためにも、木造校舎をこれからもうまく残していくことができれば」と話していた。
 事前に予約しておけば、平日の見学も可能。詳しくは、蒲生野考現倶楽部事務局(TEL0748―53―9087)へ。


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